トリップアドバイザー【NASDAQ:TRIP】世界最大の旅行口コミサイトを運営

TripAdvisor

Tripadvisor, Inc.【NASDAQ:TRIP】
トリップアドバイザーは世界最大の旅行口コミサイトを手がける。

世界の750万以上のホテル・宿泊施設、航空会社、観光名所、レストランなど旅行関連の口コミ情報が6億3000万件以上投稿されている。

トリップアドバイザーブランドのサイトは世界最大の旅行コミュニティとして世界49の国と地域で平均月間訪問者数が4億5500万人

Expediaから独立するも広告収入依存

トリップアドバイザーは2000年創業。

2004年にIAC(Inter Active Corp:マッチングアプリ大手のマッチ・グループの親会社だった)から買収。

そのIAC傘下のオンライン旅行会社(OTA)のExpediaがスピンオフ(独立)した際にExpediaグループとなったトリップアドバイザーも2011年に独立。

TripAdvisor-Travel-Platform

大量に蓄積された口コミで、旅行者の旅行プランにインスピレーションを与えたり、予約の際の意思決定に影響力のあるプラットフォームを運営している。

(データは可視化されてはいないがInstagramも旅行の意思決定にかなりの影響力があるのではないだろうか。)

TripAdvisor-Reviews-and-Unique-visitors

旅行までのプロセスとしては、まず最初に口コミなどリサーチ・旅行の計画、そして旅行サイト(OTAなど)で価格比較し、予約、実際に旅行への流れ。

世界中のオンライン旅行購入者の60%がホテル予約前にトリップアドバイザーを利用するほど旅行の予約前に最もよく利用されるサイト。

不当な削除で炎上したりもしたが、口コミサイトならどこでもある話ではある。

最近はGoogleの旅行支援機能もかなり有能になってきたのでGoogleべったりのOTAも気が気ではないとは思うが…

TripAdvisor-Mobile

モバイルもリニューアルし使いやすくなったが、思ったよりモバイル比率が低い。TripAdvisorアプリは5億近いダウンロード数。

TripAdvisor-Non-Hotel-offerings

ホテルに関しては世界の2大オンライン旅行会社(OTA)のブッキングホールディングス(元プライスライン)やエクスペディアが直接口コミを大量に蓄積しており、トリップアドバイザーの口コミボリュームにあまりMoat(濠)があるとは言いづらい。

Booking Holdings, Inc.【NASDAQ:BKNG】 ブッキング・ホールディングスは世界最大のOTAで、ホテル予約からレ...

ただ、ホテル以外も幅広くカバーしているトリップアドバイザーだからこその強みを活かし、注力している。

TripAdvisor-Non-Hotel-Segment

実際ホテル以外のセグメントの売上高はしっかり伸びている。

Worldwide-Travel-Spend

予約手数料収入が順調なBooking.comやエクスペディアなどOTAと違い、広告収入主体だったトリップアドバイザー。

旅行のトータル支出がこれだけ大きくとも広告だけでは限界がありそうで、デジタル広告成長の半分以上を支配するGoogleもGoogle Mapや検索を切り口に口コミプラットフォームや予約でAPIベースのエコシステムを形成しており脅威だ。

トリップアドバイザーの業績推移グラフ

悲観的な投資家の意見が多いのがなるほどという業績推移だった。

TripAdvisor-EBITDA-margin

トリップアドバイザーの株価

Liberty Interactive(リバティー・インタラクティブ)がトリップアドバイザーの議決権の57%を握っている。

トリップアドバイザーの決算を時系列でまとめる

TripAdvisor ’18 Q1決算> 2018/5/8
EPS $0.30 予想 +$0.14
売上 $378M (+1.6% Y/Y) 予想 +$15.89M

ネットフリックスの取締役を長年務め、2005年からジローグループの取締役である、つまりオンラインテック企業の取締役として長年実績のあるベンチャーキャピタリストのジェイ・ホーグ氏をTripAdvisorの新取締役に迎えると2018/2/6に発表し株価も好感していた。

TripAdvisor ’17 Q4決算> 2018/2/15
EPS $0.06
売上 $321M (+1.6% Y/Y) 予想 +$8.83M

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