SYNNEX Corporation【NYSE:SNX】
シネックスはIT関連のメーカーと販売会社をつなぐITサプライチェーン(卸売り)とカスタマーケアにフォーカスしたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の2つの事業を柱としているフォーチュン500企業。
BPO: Business Process Outsourcing
主に企業運営上の業務プロセスを外部のBPO事業者に外部委託(アウトソーシング)することで、業務効率化・コスト削減・人材不足を補うことを指す。
たとえば自社の間接部門の業務の一部をBPO事業者にアウトソースすることで人件費などの固定費を変動費化しつつ、コア事業へ集中する経営資源の適切な配分のためにBPOを活用している企業が多い。
シネックスのビジネスはIT関連のディストリビューター事業等のテクノロジーソリューション部門と、カスタマーケアBPOのコンセントリクスで構成されている。
クラウド時代の追い風をうけたシネックス
クラウドベースのコンピューティングへの投資シフトがますます加速しており、データセンター需要も特大だった。
ITセキュリティ、ネットワークインフラ、UCCの市場成長予測
UCC: Unified Communications & Collaboration
UCCとは、乱立したコミュニケーションチャネルをネットワークで統合化し、リアルタイムかつシームレスな意志決定&遂行を実現する仕組み pic.twitter.com/r25OQ08Yn7
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) January 11, 2018
ということでSYNNEX史上で過去最大の買収であるWestcon-Comstorの買収を完了。
ベンダーとの関係など顧客ベースも取扱ポートフォリオも非常に相補的。
カスタマーケアに焦点をあてたBPOで世界5位のシェアのコンセントリクス
シネックスの事業部門の1つであり100%子会社のコンセントリクス(CONCENTRIX)はCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)に焦点を当てたアウトソーシングサービスや、金融・保険など10の業界の専門知識を強みとした業種・業界別のBPOサービスを提供。
CRM(顧客関係管理)BPOとしては最大手のフランスのテレパフォーマンス(teleperformance)、大企業向けCRM及び情報管理製品のコンバージズ(Convergys)、アロリカ(Alorica)、トランスコスモスに次ぐ5位の規模のコンセントリクス。
5位のシェアではあるがガートナーからは高く評価されている。
売上の約半分が南北アメリカ大陸で、アジアが3割、欧州が2割といったところだ。
シネックスは2013年に、選択と集中のための事業整理を行うIBMからカスタマーケアBPO事業を買収しコンセントリクスに統合した。IBMとはこの領域で戦略的パートナーシップを結んでいる。
シネックスの業績と決算
シネックスの業績推移グラフ
グロスマージンも営業利益率も共にじわじわ上昇している(それぞれ10年でおよそ2倍)。
<シネックス・コーポレーションの株価>
シネックスの決算を時系列でまとめる
<SYNNEX ’17 Q4決算> 2018/1/9
EPS $2.79 予想 +$0.11
売上 $5.31B (+36.5% Y/Y) 予想 +$450M
10年間CEOとして勤めたケビン・ムライが3/1付けで退職し、現在COOのDennis Polkが新CEOに就任。
シネックス決算<2018/1/9>
Synnex (NYSE:SNX)
EPS $2.79 予想 +$0.11
売上 $5.31B (+36.5% Y/Y) 予想 +$450Mシネックスの解説:https://t.co/GVwKDtYGrH pic.twitter.com/EZRbbgumV8
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