NikeはSwoosh(スウッシュ)のマークが世界最高峰のブランドとして価値があるとされ世界中に認知されているトップブランド「Nike」のスポーツ用品を販売する、NYダウ工業株平均指数採用(2013年9月20日)のグローバル企業。
NIKEのシューズ革命が始まる:靴の製造の自動化
NIKEは靴の製造の自動化を進めている。
ライバルのAdidasもドイツの製造業のロボット革命であるインダストリー4.0の後押しもありロボットによる自動生産に本腰をいれている。
ナイキ創業者のフィル・ナイト氏も「5-10年後には米国にナイキの製造拠点が戻るが多くの雇用はもたらさないだろう。なぜならロボットによって自動化生産されるから」と言っている。
そういった潮流の中で、2015年10月14日にNIKEは、FLEX(旧Flextronics)というハイテク製造業者とサプライチェーンの効率化「Express Lane」、靴の製造の自動化で提携している。
たとえば、消費者がNIKEのサイトで自分好みのデザイン・カスタマイズをした自分だけのNIKE「Nike ID」を注文した場合、これまでは1ヶ月近く納品を待つ必要があったのを、FLEXのレーザー切断技術や自動化によって最終的には数日に短縮することを目標にしている。
NIKE株主にとってはFLEXとNIKEの提携の軌跡ドキュメントは読む価値があるだろう。
Nike業績推移グラフ
全売上高のうち6割以上を北米外で稼ぎだし、特に中国などの販売数の伸びが著しい。
成長ブランドであるコンバースも買収しているが、売上高のほとんどはNikeブランドが占める。
アップルのCEOであるティム・クックがナイキの取締役を兼任していたことがきっかけだったのか、Apple WatchとNikeのウェアラブルでの協業も始まった(Apple Watch NIKE+)。
ナイキ株価チャート
ワッフルトレーナー、エア・クッショニングシステムの世界的ヒットでさらに成長したNIKEは、現在もより軽量で通気性をよくするための専門的な投資を続けて製品を改良している。また、ウェアラブルデバイスにもNikeは進出しています。その上でNike+ Run Clubで顧客とのエンゲージを高めている。
ナイキの前身であるブルーリボンスポーツ(BRS)社はアメリカにおけるオニツカタイガー(現アシックス)の販売代理店からスタートしました。Nikeに社名を変え自社ブランドを手がけるようになってからは他社を引き離す成長ぶりでした。
現在はUAの人気による北米での競争激化とAdidasのロボットによる生産効率化による圧力、そしてゴルフの一部事業からの撤退など、強力なブランドをもってしても必ずしも平坦な道ではありません。
ナイキ vs アディダス vs アンダーアーマーの世界トレンドグラフhttps://t.co/MLGydnCr2H
アディダスがかなり追いついてきている。 pic.twitter.com/CvIdBjbfcX— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2017年7月12日
adidasにシェアを奪われるNIKE pic.twitter.com/hzeVTeeqcf
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2017年9月22日
スニーカーの王者NIKEはかつて挑戦者だった。今はadidasに脅かされているが過去のサイクルを振り返ると波がある。
Source: https://t.co/blp2BQx2Ib pic.twitter.com/WUgFzKH0CA
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2017年9月7日
競合企業一覧
アディダス
―Adidas
―フランクフルト証券取引所に上場
アンダーアーマー(UA)
―Under Armour
アシックス
―ASICS
プーマ
―Puma
―フランクフルトとミュンヘンの証券取引所に上場
ルルレモン・アスレティカ(LULU)
―Lululemon Athletica
みんなの投資分析とコメント
ルルレモンをNikeが買収すべきだと主張する人も多かったですね。ヨガウェア領域ではNikeの存在感はイマイチですからねえ。
最近はアンダーアーマーのブランド力も上がってきています。アディダスはとてつもなくマーケティング費用を捻出する予定のようです。
アディダスはマーケティングにバラマキまくってるので売上高でみるとNikeと遜色なくても営業利益でかなり見劣りするんですよね。
個人的にはNikeの方がデザイン自由度が高いですし差は埋められないのではないかと見ていますが…
日本企業だとアシックスもなかなか頑張っていますよ。打倒プーマでスポーツメーカー3位になってほしいです(現在たしか4位でしたっけ)
1位 ナイキ
2位 アディダス
3位 プーマ
4位 アシックス
こんな感じだったと思います。
アンダーアーマーやルルレモンは北米では話題になってる程度の印象です。
Nikeは費用対効果を重視していますからアディダスのマーケティング活動とはコスト面でもっと厳格ですよね。例えばサッカーのユニフォーム契約に関してもアディダスはガンガン高額で競り落としていきますが、Nikeはもう少しピンポイントで絞っています。
スノーボード事業から撤退したのも利益面での判断ですしね。株主としてはNikeは長期投資先で株主に報いてくれる企業だと期待しています。
ナイキ 2014 Q3 決算(純利益16%増 売上7%増)
純利益: 1株あたり0.89ドル
市場予想: 0.84ドル
売上高: 74億6000万ドル
市場予想: 76億2000万ドル
ドル高吹き飛ばす好決算ですね。中国の需要が伸びているのと利益率が高まっている、つまり高価格帯が売れているのが素晴らしいです。
Nike+ Accelerator(ナイキ・アクセラレータ)ってTechStarsと共同で行われているものなんですね。
確かにナイキ単独でベンチャー投資するよりも、ノウハウのある老舗インキュベーターと組んだ方が成功率は高まりそうです。なんつったって生存率が高いですから。
フューエルバンドに魅力的な機能が提案されれば競合と差別化できますしね。
この地合いの中、好決算すぎましたね。
このナイキの決算から考えると他社の中国事業も悲観するほどではないのかとすら思ってしまいます。
なんか市場閉じたあとにダウ先が上がったと思ったら、ナイキが株式分割(2:1)と14%増配と(80億ドルの自社株買い計画が終了次第)120億ドルの自社株買いを新規設定か。
NIKEのゴルフ用具からの撤退判断は正しいと思います。
ゴルフボールやゴルフクラブはNIKEの強みのある範囲ではないですから。
つい先日JPモルガンがNIKEに弱気と格下げしていましたね。
http://www.cnbc.com/2017/06/16/jpmorgan-downgrades-nike-sees-slowing-sales-and-earnings-miss.html
このアパレルの逆風の中でよくやったと思います。
また、Amazonに直販するのはあくまでまだパイロットプログラムで成果を見極めて拡大するとのこと。
NIKE決算: $NKE Q4 EPS of $0.60 beats by $0.10.
Revenue of $8.68B (+5.3% Y/Y) beats by $40M.
欧州・中国・新興国で二桁%増のNIKEブランドの売上と好調
前年同期比で税率が大幅に下落が特殊要因