マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)の決算および今後の最新決算を逐次まとめる記事。
2018年6月にマイクロソフトがGitHubを75億ドルで買収したことが話題になった。
GitHubは開発者がコードを共有する共同作業プラットフォームサービスでユーザーも伸び続けている(Oktaユーザーデータ参照)
Microsoftの業績
マイクロソフト決算まとめ
✓ Azureの高い成長率は維持
✓ B2BクラウドビジネスがMicrosoft全体に占める割合が順調に増加https://t.co/mOTeC3eZHn— 米国株 決算マン (@KessanMan) April 24, 2019
Office 365 commercial, Azure, Dynamics 365, and other cloud properties.
コマーシャルクラウドは従来の事業部門の業績推移ではオンプレミスやらなんやら混ざってマイクロソフトが舵をきっている将来の中核事業の業績がわかりにくいので切り分けられた主要サービスのまとまり。
OfficeがクラウドサービスとなったOffice365や、サーバを自社運用する時代からクラウドで…ということでAWSの対抗馬として伸びているクラウドサービスのMicrosoft Azure、そしてDynamics365やその他クラウドサービスで構成される。
Office 365が急速に普及していることは他の企業の決算などみていると痛感するが、Dynamics 365もかなり伸びてきた。
CRM(顧客関係管理)とERP(統合基幹業務システム)およびビジネスアプリケーションを統合したSaaS型クラウドサービス。
CRMでシェアNo.1はセールスフォースだが、マイクロソフトにはAzureやOffice 365、データビジュアル化のPower BIそしてLinkedInの連携も視野に入っており、またAI(Cortana)の活用もふまえるとCRM+ERPの強力な統合プラットフォームポテンシャルはありそうだ。
セールスフォースがAppExchangeというビジネスアプリケーションのマーケットプレイスを構築しているように、マイクロソフトもDynamics 365でAppSourceというマーケットプレイスを構築している。
つまり、オフィス365およびダイナミクス365などの中核事業が急激に伸びており、Microsoftは部分的にはSaaS企業化している。
Adobeが劇的にサブスクリプション転換したほどではないものの、じわじわとSaaS企業に転換し”サービスとしての提供”比率が高まっている。転換の間は売上成長率が減速したが、転換が進みビジネスとしての予測可能性も高まり徐々に成長路線に回帰している。
Microsoftの株価
マイクロソフトの四半期ごとの売上高、営業利益率、EPS推移。
株主還元(配当と自社株買い)推移。
マイクロソフトの決算を時系列でまとめる
<Microsoft ’19 Q3決算> 2019/4/24
EPS $1.14 予想 +$0.14
売上 $30.6B (+14% Y/Y) 予想 +$740M
<Microsoft ’19 Q2決算> 2019/1/30
EPS(Non-GAAP) $1.10 予想 +$0.01
売上 $32.5B (+12.4% Y/Y) 予想 -$40M
Azure +76% Y/Y
<Microsoft ’19 Q1決算> 2018/10/24
EPS $1.14 (+36% Y/Y) 予想 +$0.20
売上 $29.1B (+18.5% Y/Y) 予想 +$1.22B
<Microsoft ’18 Q4決算> 2018/7/19
EPS $1.13 予想 +$0.05
売上 $30.09B (+17.5% Y/Y) 予想 +$860M