ラムリサーチ【LRCX】半導体エッチング装置で世界トップシェア

半導体のNANDとDRAM

Lam Research Corporation【NASDAQ:LRCX】
ラムリサーチは需要が急増している半導体エッチング装置で世界トップシェア企業。

半導体を製造するために必要な半導体製造装置は、半導体産業全体の約15%程度と大きな市場で、半導体製造装置産業は日本と米国だけで約80...

上記の半導体製造装置の記事でも触れたが、半導体製造工程の前工程のウェーハプロセス用処理装置におけるエッチングで高いシェア。

特にラムリサーチは半導体製造前工程となる難易度の高いドライエッチング装置(エッチング・チャンバーと呼ばれる真空容器の中でプラズマ状態となったエッチングガスで不要部分を揮発・除去し微細加工を行う)を強みとしており、さらに3D NANDの深孔加工は、ラムリサーチが独走状態・不可欠となっており、3D-NAND増産のボトルネックになっているほど供給能力不足で、その影響で東京エレクトロンとアプライドマテリアルズにシェアが多少分散した。

競合他社はアプライドマテリアルズ、東京エレクトロン、日立ハイテクノロジーズなど。

こうして東芝の迷走を綴ってみると、素直に最初からラムリサーチのドライエッチング装置を買い、ラムリサーチの言う通りのガスを使っていればと、思わずにはいられない。

via 東芝メモリ喫緊の課題「3次元NAND」、サムスンの独走許した深い理由

ラムリサーチは2011年に同業ノベラス・システムズを33億ドルで買収しているが、さらに2015年には半導体製造前工程におけるマスク検査とウェーハ検査装置の世界最大手であるKLAテンコール(KLA-Tencor)を106億ドルで買収することを発表したが、これは米司法省から独占禁止法に抵触すると抵抗をうけ2017/10/5に買収を断念することを発表している。

ラムリサーチの業績と決算

決算の度にこの記事で定点観測で追記。

LRCX-Revenue-MIX

高いシェアのプラズマエッチ事業の他、薄膜デポジション、フォトレジストストリップ、ウエハー洗浄などの半導体製造前工程における複数のステップで採用されている。

製品出荷の減速を警告していた通りの出荷減。

ラムリサーチの業績推移グラフ

3D-NANDは、従来のNANDフラッシュメモリーを積層して垂直方向に積み上げることから垂直方向のスケーリング(微細化)技術といわれており、ラムリサーチの製品の需要が高まった。

Lam Research Balanced Growth Drivers

<ラムリサーチの株価>

ラムリサーチの決算を時系列でまとめる

Lam Research ’19 Q1決算> 2018/10/16
EPS $3.36 予想 +$0.14
売上 $2.33B (-5.7% Y/Y) 予想 +$20

Lam Research ’18 Q3決算> 2018/4/17
EPS $4.79 予想 +$0.43
売上 $2.89B (+34.4% Y/Y) 予想 +$40M

Q4ガイダンス
売上高 $2.95B~$3.25B (市場予想 $2.94B)
EPS $4.80~$5.20 (市場予想 $4.65)

Lam Research ’18 Q2決算> 2018/1/24
EPS $4.34 予想 +$0.66
売上 $2.58B (+37.2% Y/Y) 予想 +$10M

Lam Research ’18 Q1決算> 2017/10/17
EPS $3.46 予想 +$0.18
売上 $2.48B (+52.1% Y/Y) 予想 +$10M

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