米国企業決算から見る世界経済とビジネス最前線というnoteを始め、そこでクローズド媒体「月刊 米国株決算祭り」をはじめたことで、Twitterなりすましコピー問題で心が折れかけていた私も、ようやく復調してきました。
というわけで、ようやくこのブログ「アメリカ部」でもお知らせできる状況に回復しました。
<要旨>
・いままで通り企業紹介レベルの内容はアメリカ部で配信(いわゆるnoteでいう無料部分)
・より詳細データや最新決算の細かいカバーはマガジン「月刊 米国株決算祭り」で配信
結局、経営者として凡愚だった自分は、他の優秀な経営者や投資家のためのセンサーに特化して、プレイヤーではなく後方のアンテナ的な支援ユニットとして機能を強化していこうと思って2018年は過ごしてきました。
米国株決算マンというふざけた名前のTwitterアカウントももう1年以上趣味でできるだけ決算をウォッチし続け、薄いハイライトを提供してきましたが、よりアップグレード版をやっていこうという次第です。
Twitterで配信することも考えていたのですが、例のTwitterなりすましコピー問題とそのTwitter社の対応で不信感が拭えず、情報を実際に欲している人のみに直接サーブする媒体に配信することで、パクられをある程度抑止することで精神的ダメージを軽減して、ただただ企業を調べ続けるマシーンに無心でなることができる状況にしました。
実際WD-40とか日本で無名企業の記事を作っても、需要がないんですよね。
でもカバー範囲の広い投資家なら知っている企業で、でもここまで業績やらセグメント別で調べるのは時間かかるから後回し、みたいになっている人のためにそのリサーチを代行するような感じのnoteです(ベースは)。その上で筆者の支援ユニットとしての機能が強化されていけば、他の企業のデータも交えながらIR資料だけでは到達できない付加価値を提供できるようになりたいわけです。
企業単体の最新動向や過去の業績チェックだけでなく、複数の企業の動きに連動した情報ミックスの価値提供ができる、あらゆる企業を頭にたたきこんでその駒運びから様々な視点で付加的に情報提供できるキーマンになりたいのですが、まったくもって勉強不足で道のりは険しいです。が、目指すところはそこです。
「月刊 米国株決算祭り」は、もともとが「Twitter 米国株決算マン」ベースで、それをアップグレードして決算でたらNY市場がオープンする前に今回の決算はこうだった、という点をできるだけ分かりやすく概況を情報提供できることを中心にしています。
私が投資家として投資先や検討企業の決算のスピードチェックが必要なので、それを重視しています。たとえばSαなんかも度々速報で間違った業績データを提供してくるし、Morningstarもありがたいんですがよく間違っているので困るわけです…。(もちろん非常に気をつけてはいるものの私もミスる可能性はありますが) 決算シーズン以外はより掘り下げた内容を中心に、決算ピーク時は簡易でカバー量を増やしつつ、それでももはや記事配信が無理ならTweetでハイライトだけ提供して後日に後回しします。
定点観測として決算を追うごとにビジネスを掘り下げる深さも強化していきたいです。そうやって全体を1人で丹念に追うことで、色々な企業の動きがリンクして、従来のメディアより先回りしたビューを提供できるようになることが目標の1つです。(まだその理想の足元にも及びませんが、そこを目指すと旗を立てました。)
これまで無料以外で4本記事配信してきましたが、これくらいガチでデータを追っていく場合は記事に6時間程度かかるので、NY市場オープン前にあわせるなら、またタイプの違う記事フォーマットを考えなければならないなという感じで、試行錯誤中です。スピードと質のバランスを模索中です。
北米の制服レンタル大手ユニファースト(UniFirst | NYSE:UNF)決算まとめ
これは無料サンプルで作った流し記事なので無料で読めます。決算後のスピード重視だとくれくらいでしょうか。そして以下これまで「月刊 米国株決算祭り」で配信してきた内容はもっとセグメント別の業績などの項目が豊富です。
マクドナルドのフライドポテトを支える企業をご存知ですか?北米最大の冷凍フライドポテト企業のLamb Weston(売上高の11%がマクドナルドから)決算まとめ
ポテトは、タバコ/薬・軍需・砂糖につぐSin Stockなのではないか?(冗談です。ただフライドポテトはデンプン爆弾だといってる教授もいるみたいですが。ベーコンが迫害されているのと同じで愛され系の食べ物は大変ですね、)という点でウォッチ継続したい企業ではある。マクドナルド投資家は同社のキラー製品であるポテトの需給状況みるに見てみると面白いと思われます。たとえば欧州のじゃがいもの生育状況がイマイチで供給に支障がありそうだとか。
この会社もアルトリアと同様ドラスティックなBETをしてウォッチが面白い企業です。業績を細かくほっていったらマージンの観点から興味深い発見もありました。
一見地味な塗料メーカーが44年も連続増配できた理由とは?RPMインターナショナル決算まとめ(NYSE:RPM)
16年分くらいさかのぼって業績をチェックしてみたら不動産バブルから金融危機あたりの動きが面白かったです。
ここまで紹介した項目の少ない流し記事のサンプルのユニファースト以外の記事については最低6時間前後くらいかけて記事を書いているので、その時間かけて自分で調べるくらいなら月額1980円でも元はとれると思います。
というのも、ここまで見ての通り「月刊」と言いつつ配信量は月1本ではないので(月刊って言いたかっただけです)、できるだけ調べることができる限界まで当面は配信していく予定です。途中力つきて「あ、力抜いてるな」と感じたら課金をやめていただければと思います。
意図しないユーザーを避けて、続けるための仕組みづくり
アメリカ部でもSaaSビジネスをウォッチしまくった結果、販売したらそこで終わり型ビジネスと違ったSaaSの素晴らしさは「カスタマーサクセス」に仕組み的にフォーカスする点にあるという点でした。
つまり、たとえば年間分くらいのボリュームの記事セットを販売する場合、もし満足いただけなかった場合、申し訳ないし、そして販売する側も販売量を増やすために不必要に煽って課金させるインセンティブが発生するというわけです。
ですが、月額マガジンの場合は、満足いただけなかったら課金をやめればいいだけなので、配信側も顧客満足度のために構造的に努力するインセンティブが発生します。
株式投資は場合によっては大きなマネーを動かす決断をする行為であり、情報のレバレッジは大きいものです。
「月刊 米国株決算祭り」では注目されている成長テック企業から、コツコツビジネスの優良企業まで、どれかの企業はおそらくささるようなカバー率で配信していく予定なので、特に多くの企業に関心のある読者でしたら、恩恵は大きいと考えています。
それならば、しいていうなら初月無料にするべきだったのですが、意図しないユーザーの防波堤がどうしてもほしかったのでそれをご理解いただける方のみ、という感じです。
Twitterで自分のTweetをすべてそのままコピーするなりすましbotがしつこく登場するなど、無駄に心労が重なっていました。
そのため、そういった輩の防壁を多少なりともどうしても作りたかったのです。こればかりは本当に申し訳ないです。
普通に考えて初月無料にした方が購読者が増えやすいのがセオリーですが、結局のところシンプルにいってこういった記事を配信し続ける一番のベースは心です(私の場合)。
もうパクられなりすましされ心が折れかけていた時に、なかばすがるようにクローズド媒体のnoteにアップグレード版の中核部分を配信し、まずは応援いただける読者のみに向けてサーブし、いままでのレベルの企業紹介程度の配信は無料で分けて構成することで、続けることができるような仕組みとしました。
妨害にあいながらも、それを抑止し、続けたい、ということです。
Twitterのサポートは機械的で明らかになりすましでそのユーザーのTweetが全て私のTweetのみで構成されているのに何度も規約違反通報をリジェクトされました。それでも新たにわいてくるなりすましコピーTweetを通報し続けてようやく今頃か…と力尽きるギリギリで対応される次第です。
あれだけ好きだったTwitter(アカウントもアメリカ部、決算マン、気になる企業調べるゾウ、世界株価チャート・ノートと4つに増えたくらい)だったのに、本当にやる気がなくなりました。まだやる気は1/3にしか回復していません。
一方、noteは何か問題があっても担当者名を明らかにして真摯に対応してくれていて、安心して中心としてやっていけそうなプラットフォームと今の所は思っています。
それでも、何があるか分からないので拠点を複数に分散したマルチチャネルなアメーバ状のネット上の企業調べる電子生物として存在し続けたいと思っておりますので、ぜひnoteの方もウォッチしていただけるとありがたいです。お役に立てると思います。
また、「月刊 米国株決算祭り」も皆様の米国企業決算を調べる時間の短縮と時間価値の向上に役立つことができる情報のレバレッジ媒体を目指しているので、ぜひ購読してみてください。
月末にはGAFAなど注目企業の決算ラッシュです。
それでは、今後も当ブログ、note、Twitterとマルチチャネルで漂う企業調査電子生命体の筆者とともに企業ウォッチを楽しんでいただければ幸いです。