HEICO Corporation【NYSE:HEI】
HEICOは航空機交換部品の世界最大の独立系プロバイダーで修理や点検なども手がける。
地味な企業ではあるがニッチ戦略で業界における重要なポジションを築いている。
IR資料がとても地味だがコツコツのびてきた。
HEICO決算まとめ
✓ 世界最大のPMA(航空機部品製造認証制度)独立系サプライヤー
✓ 買収による成長戦略を長年続けている。
✓ 営業利益率なども改善傾向https://t.co/z2WQCYqcSw
— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2019年5月30日
最新の内容は↑記事で更新しています。以下は投稿時点のままです。
航空機交換部品と修理・点検、そしてニッチな電子部品を手がける
アフターマーケット交換部品(Aftermarket replacement parts)
修理・点検サービス(Repair and overhaul parts and services)
スペシャリティ製品(Specialty products)
<電子技術部門(Electronic Technologies Group)>
防衛、宇宙および航空機器用電子部品(Electronic component parts for defense, space and aerospace equipment)
それ以外の産業向け機器用電子部品(Electronic component parts for equipment in various other industries)
フライトサポート部門(Flight Support Group)
エンジンから車輪、ブレーキ、インテリアまで、FAA(Federal Aviation Administration:米連邦航空局)が認定した航空機交換部品の世界最大の独立系プロバイダー。
航空機におけるアフターマーケット部品の修理および点検サービスや、航空機部品のプロバイダーでもあり、その他の重要な航空機部品の製造業者。
HEICOは世界の主要航空会社のすべてを顧客にしており、HEICO製ではない他社部品の重要なプロバイダーでもある。
Appleもサービス事業の売上高を伸ばすことに注力しているが、ボーイングもサービスを次の柱にする意向。
業績のRecurring Revenue比率を高めるのが優良企業の鉄板なので、サブスク・従量課金かメンテナンス・消耗品ビジネスか、CCCや売上の予測可能性を高める重要度は高い。https://t.co/5W2UrYdCUK
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) April 8, 2018
航空宇宙機器開発メーカー大手ボーイングがサービス事業を第3の柱とする方針を打ち出している。すなわち部品、修理・保守、データ分析、航空人材訓練などの航空機開発以外のサービス収入を垂直統合的に引き上げていくということ。
これがHEICOのようなアフターマーケット業者にどのような影響があるのか、あるいは買収ターゲットとなるのかどうか。
実際、すでにボーイングは部品メーカーを買収している。
ボーイングが部品メーカーのKLXを42.5億ドルで買収(負債含む)
ユナイテッド・テクノロジーズがロックウェル・コリンズ買収したの嫌がってたくらいだしね。https://t.co/nbbAKmmDJp
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) May 1, 2018
電子技術部門(Electronic Technologies Group)
航空、防衛、エレクトロニクス、医療、電気通信およびその他のシステムで使用される、ミッションクリティカルで信頼性の高いサブコンポーネントとサブシステムを設計、製造、販売。
一言で言えばニッチな電子部品でトップを取る戦略を採用している。
製品を逐一紹介していると長くなるので例えば製品のうちの1つ3D PLUSは3次元スタック技術によりコンポーネントを高密度でパッケージし、高性能かつ省スペースで、温度、振動、衝撃など激しい環境に耐えられる高い性能から宇宙・防衛用途に適しているプロダクト。
3D PLUSはもともとフランス企業で、HEICOが2011年に買収している。買収による成長戦略をうまく積み上げているのがHEICOという企業だ。
1996年から2017年にかけて65件の買収を行ってきた。
エレクトロニック・テクノロジー部門においてはほとんどが厳しい環境に耐えられる性能が求められるプロダクトが多く、主に航空機、衛星、ミサイルなどで使われる。
厳しい環境負荷に耐えられる堅牢さと軍事・航空宇宙・防衛用が多いという点でみればテレダイン・テクノロジーズなんかも似ている。
https://www.americabu.com/teledyne-technologies
売上高における米国比率の高いHEICOは航空宇宙・防衛の比重が高く、米国の防衛費削減の影響をうける。
HEICOの業績推移グラフ
HEICOの株価
HEICOは、もともとは実験装置の設計と販売を行う企業として創業されたが、1974年にJet Avion Corporationと合併してから航空機向けが主力となり、1990年にルーツとなった実験装置事業を売却。
1991年に医療診断市場に参入するも結局1996年に事業売却し、航空宇宙・防衛・エレクトロニクス市場にリソースを集中させることとした。
HEICOの決算を時系列でまとめる
<HEICO ’19 Q2決算> 2019/5/28
EPS $0.60 予想 +$0.11
売上 $515.65M (+19.8% Y/Y) 予想 +$35.48M
<HEICO ’19 Q1決算> 2019/2/26
EPS $0.58 予想 +$0.11
売上 $466.15M (+15.3% Y/Y) 予想 +$14.29M
<HEICO ’18 Q4決算> 2018/12/17
EPS $0.49 予想 +$0.01
売上 $476.9M (+13.2% Y/Y) 予想 +$13.89M
FY19売上ガイダンス +8-10% Y/Y
<HEICO ’18 Q3決算> 2018/8/27
EPS $0.49 予想 +$0.04
売上 $465.82M (+19.0% Y/Y) 予想 +$26.04M
HEICO決算 (NYSE:HEI) Q3
EPS $0.49 予想 +$0.04
売上 $465.82M (+19.0% Y/Y) 予想 +$26.04Mガイダンス上方修正で株価は時間外で+7%と新高値更新。
航空機交換部品の世界最大の独立系プロバイダーhttps://t.co/q7deCLm7Fnhttps://t.co/j1tm1N6thf pic.twitter.com/4SvaKMhW5Q
— 米国株 決算マン (@KessanMan) August 28, 2018
<HEICO ’18 Q2決算> 2018/5/30
EPS $0.55 予想 +$0.02
売上 $430.6M (+16.8% Y/Y) 予想 +$5.64M
HEICO決算 (NYSE:HEI) Q2
EPS $0.55 予想 +$0.02
売上 $430.6M (+16.8% Y/Y) 予想 +$5.64M<解説>
航空機交換部品の世界最大の独立系プロバイダーhttps://t.co/q7deCLm7Fn pic.twitter.com/w8lY8dk2Ln— 米国株 決算マン (@KessanMan) May 30, 2018