Five Below, Inc.(NASDAQ:FIVE)
ファイブ・ビロウは2002年創業の米国のキッズ向けディスカウントチェーン。
店舗数を毎年二桁%増やしており、売上高が成長し続けてきた。
商品は全て5ドル以下で、ターゲットはTween & Teenと、特に8–14歳のキッズ層(とその親)を中心としている。
お菓子、服・靴、オモチャ、文房具、化粧品、収納・インテリアなど生活雑貨、スポーツ用品、ゲーム、ヘッドフォンなどの電子機器からスマホアクセサリー、イベントアイテムまで。
Five Belowの業績推移
ファイブビロウ決算まとめ
・米国のキッズ向けプチプラチェーン(5ドル以下)
・750店舗(+20% Y/Y)まで拡大
・出店余地は2500店舗と同社試算
・ROIが高くガンガン出店するも既存店売上高は健全に推移https://t.co/Qii4ejBbNP— 米国株 決算マン (@KessanMan) 2019年3月28日
IPO以来、営業利益率が改善し続けているのが注目ポイント。
また、小売店で重要な指標の一つが前年比既存店売上高推移。
出店余地がまだあるとファイブビロウは主張しているので、既存店売上高がマイナスに転じ続けない限りはROIの高い新店舗の出店効果の恩恵を受けそうだ。
店舗数を増やし続けており、出店可能ポテンシャルは2000店舗台だと予想。
ちなみに、ティーンに特化しているわけではないが安売りチェーン関連でオフプライスチェーンのROSS DRESS FOR LESSやdd’s DISCOUNTS運営元のロスストアーズも2000店舗出店可能と予想している。
ECの台頭でショッピングモールなど商業施設はアパレルの退店などで集客に苦しんでいるが、その隙間を埋めるように(ただし集客力のある大手小売チェーンの近隣についで買い誘発で)ファイブビロウが出店している。
EC時代だが、米国の宅配は日本のような品質でも安さでもないので送料的に微妙な価格帯を中心としているファイブビロウは実店舗中心でも十分戦えている。リスクとしてはファイブビロウは出店しているセンターの客足の鈍化の巻き添えをくらうことはありそうだが。
5ドル以下とダラーゼネラルやダラーツリーのような1ドルショップまでは安くはないが、その代わりティーン・プレティーンに特化しターゲットに訴求力ある特色を活かした戦略を中心としている。
オフプライスチェーンだとTJXやロスストアーズなどもあるがブランド服の大幅値引きが中心で、ファイブ・ビロウのようにティーンに特化していないし5ドル以下のような上限設定もない。
規模感でいえばオリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングス(NASDAQ:OLLI)も在庫処分ブランドアイテムを値引きして販売するチェーンでシェアを伸ばしている。
ROIが高く、出店コストの回収が早いので(ダラーゼネラルなども同様)、カニバリするまではハイペースな出店ラッシュを続けていくだろう。
効率の良い経営ができている。この時代を考えるとIT支出がこんなもんでいいのかなと不安になるが…
トイザらスの破綻もあり、オモチャを求めた顧客の一部が流れたかもしれないと思ったが既存店売上高の推移をみるとタイミング的にそんなことはないのか。
ともあれ、ブランド認知度からしてまだポテンシャルはあると同社は見ている。
ファイブ・ビロウの年次業績推移グラフ
すさまじく好調な業績推移だった。
<ファイブビロウ株価>
ファイブビロウの決算を時系列でまとめる
<FiveBelow ’18 Q4決算> 2019/3/27
EPS(Non-GAAP) $1.58 予想 =
売上 $602.7M (+19.4% Y/Y) 予想 +$1.17M
既存店売上高 +4.4% Y/Y
<FiveBelow ’18 Q3決算> 2018/12/5
EPS $0.22 予想 +$0.03
売上 $312.82M (+21.6% Y/Y) 予想 +$8.76M
相変わらずのペースで出店しており店舗数は前年から19.2%増の745店舗
既存店売上高は4.8%増 (予:3.6%)
<FiveBelow ’18 Q2決算> 2018/9/6
EPS $0.42 予想 +$0.04
売上 $347.73M (+22.7% Y/Y) 予想 +$12.89M
<Q3ガイダンス>
売上 $301M~$304M (コンセンサス: $303M)