ドクターペッパー・スナップル・グループ(Dr Pepper Snapple Group Inc.)は2008年にイギリスの菓子会社キャドバリーの飲料部門がスピンオフされて設立した。
1885年発売とアメリカで最も歴史のある炭酸飲料、ドクターペッパー(原料非公開)が同社の看板メニューで、米国、カナダ、メキシコ、カリブ海で販売しているがほとんどの売上(約90%)を米国で稼ぐ。
ドクターペッパー・スナップル・グループ株価チャート
ドクターペッパー・スナップル・グループの製品
主な飲料製品:
セブンアップ(7up)
サンキスト(Sunkist)
ペニャフィエル(Peñafiel)
スナップル(Snapple)
ドクターペッパー(Dr.Pepper)
Mott’s
カナダドライ(Canada Dry)
シュウェップス(Schweppes’s)
A&W
オレンジクラッシュ(Orange Crush)
いくつか他の飲料会社と重複している商品がある(国単位で販売権利がばらけているブランドがある)。
自社開発以外の戦略も取り入れる
DPSはプレミアムスポーツドリンクのボディーアーマー(BodyArmor)の株式を15.5%取得(2016年4月時点)しています。ライバルはペプシコのゲータレードやコカコーラのパワーエイド(Powerade)です。
その他、いくつか同様の他社に出資する戦略(Allied Brand戦略)で新興トレンドに適応している。
2017年1月末に完了したBaiの買収のようにAliied Brand戦略から完全に買収し取り込むこともある。
https://www.americabu.com/buy-bai
ドクターペッパー・スナップルの業績推移グラフ
ライバルであるはずのコカコーラ社もペプシコもDPSの流通のパートナー
ドクターペッパーにとってコカコーラもペプシコもビジネスパートナーです。
ドクターペッパー・スナップル・グループ(DPS)はコカコーラ社やペプシコのようにボトラー網(瓶詰業者のネットワーク)を持たないため、ペプシやコーラや独立系ボトラーにライセンス契約を結んで生産・流通を委託している。
たとえばペプシコとDPSの一部製品のライセンスを供与する20年間契約を結び、ペプシコから9億ドルの支払いを受けている(2009-)。
競合企業や関連会社
ザ コカ・コーラ カンパニー(KO)
―The Coca-Cola Company
―流通やキューリグなどの製品に相乗り
ペプシコ(PEP)
―PepsiCo, Inc.
―ペプシコも重要なビジネス・パートナーだ
<追記>
2018年1月、キューリグによる買収に合意。合併後の新会社はキューリグ・ドクターペッパーに。
コーヒー大手キューリグ・グリーン・マウンテンが米国で炭酸飲料3位のドクターペッパー・スナップルを買収。ドクペ株価は36%上昇。
コーヒー+炭酸飲料のポートフォリオに。
キューリグはJABホールディング傘下でJABはコーヒー世界2位のヤコブ・ダウ・エグバーツも傘下。https://t.co/3SqfMYyNws pic.twitter.com/XfavZox9Bf
— 米国株 決算マン (@KessanMan) January 29, 2018
みんなの投資分析とコメント
キャドバリーからドクターペッパー(DPS)をスピンオフさせたのも最近話題のアクティビストのネルソン・ペルツなんですよね。
キャドバリーを買収したクラフトと、そのクラフトをクラフトとモンデリーズに分社化したのもペルツでしたし。
ドクターペッパーのQ3決算よかったですね。
EPS $1.08 – 市場予想を +$0.05 上回る
売上高 $1.63B (前年比+3.2%) – 市場予想を +$30M 上回る
ドル高の影響もないですし、炭酸の逆風があるなかで手堅いですね。