Lennar Corporation【NYSE:LEN】
レナーは1954年創業の米国最大の住宅建設会社で新築建売住宅に強い。
2017年10月に同業の住宅建設大手CalAtlantic(カルアトランティック)を負債含め93億ドルで買収(買収完了は2018年2月)し米国最大の住宅建設会社となった。
CalAtlanticは米国で4番目に大きな住宅建設会社で2015年に住宅建設会社Ryland Homes(ライランド)とStandard Pacific Homes(スタンダード・パシフィック)が合併して設立された。
規模によるパワープレイと、新技術へのキャッチアップ
金利上昇・材木費など住宅建築コスト・労働コストなど向かい風はあるが、買収シナジーと規模を武器にしたバイイングパワーである程度相殺している。
Amazonと提携したEcho搭載型ホームのように、顧客が必要としそうなもの(利便性・効率化やWi-Fiのコネクティビティ)を予め組み込んで提案するのがうまい。
ホテルでAlexa搭載の連携はすでにあったが、レナーは住宅建設会社として初のAmazon提携によるスマートホームをAmazon Experience Center(アマゾン・エクスペリエンス・センター)としてショールームとして提供。
たとえば上記動画のように、スマートスピーカーのAmazon Echo、Amazonが買収していたスマートロック、スマートドアベルや、テレビ、照明、サーモスタット、カーテンなどAlexa対応製品をビルトインで構築されたコネクテッドホームを提案するというもの。
Lennarの業績推移グラフ
2011年に設立されたLennar Multifamilyは賃貸マンション物件を提供。
2017年までの5年に関しては、悪くなかったが、住宅バブル崩壊からの業績推移を見ると、相対的にいえばバイ・アンド・ホールド向きな銘柄ではなく、トレンドに注意する必要がある銘柄。
というわけで、今の住宅・建築関連の状況はどうなっているのかを少しまとめてみる。
米国個人可処分所得(DPI)を上回る米国住宅価格の上昇率(2011年頃から)。 pic.twitter.com/FFSH8MkaMv
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2018年2月28日
米国住宅価格の上昇率は米国個人可処分所得(DPI)を上回っており、今が住宅の売り時と考えている人たちが米国の住宅バブル崩壊頃と同水準まで増加している。
結果的に「米国の若者は住宅価格の復活の好機を取り逃がし、恩恵をほとんど受けなかった」というがメディアは恐怖を煽ってるところも多かったし、なんとも…
Source: https://t.co/w1Hah0G2uc pic.twitter.com/RiW6wFzUjG
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) May 23, 2018
そんな住宅価格上昇の恩恵をうけることができなかった米国の若い世代。
米国の若い世代は親との同居率が高まっていたが、ようやく最近住宅を購入する動きがあったところで金利が上昇してきた。
住宅価格の上昇が収入以上に上昇しているのがキツそう。 pic.twitter.com/zcDZXygAqa
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2018年2月28日
収入の増加ペース以上に住宅価格が上昇するとなかなかキツいものがある。
手ごろな価格の住宅不足がJohn Burns Affordability Indexからも示される。 pic.twitter.com/toUpmI3gqA
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2018年2月28日
住宅価格の上昇ペースが早い。
1月の米国新築一戸建て住宅の販売戸数のマイナスが話題だが、金利はもちろんのこと記録的寒波の影響がどの程度あったのだろう?
住宅バブル崩壊以降の中古と新築のギャップ。
Source: https://t.co/p9Kad31hoO pic.twitter.com/qcJTIM0Xen
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) February 27, 2018
住宅バブル崩壊以降の中古と新築のギャップが大きい。
住宅ローンを支払うために必要な月間労働時間の視覚化
Source: https://t.co/3niM6fpHvm pic.twitter.com/R9KXgdCFb2
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) October 18, 2017
Lennarの株価
あの住宅バブル崩壊から十数年、米国の住宅セクター指数は住宅バブルによるピークの株価までようやく戻ってきた。
Source: https://t.co/rqZS4xBuXm pic.twitter.com/q0Hurcgsy7
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) October 7, 2017
「住宅需給を表す在庫率は低下(引き締まり)が続いており、販売低調の原因は在庫不足など供給側にありそうだ。また、建設労働者不足などから新築の供給も抑制」by ソニーFH pic.twitter.com/ZLDrG1KmxV
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) 2017年9月7日
住宅需給を表す在庫率にも注目すべき。
レナーの決算を時系列でまとめる
<Lennar ’18 Q2決算> 2018/6/26
EPS $1.58
売上 $5.46B (+67.5% Y/Y) 予想 +$350M
レナー決算
Lennar (NYSE:LEN) Q2
EPS $1.58
売上 $5.46B (+67.5% Y/Y) 予想 +$350M米国最大の住宅建設会社。前年比で売上爆増しているのは同業の買収が完了した影響。
Amazonと提携しAlexaをフル活用したスマートホームのショールームを提案していることで最近話題にhttps://t.co/d72nupPFgX pic.twitter.com/UehLoEwvak
— 米国株 決算マン (@KessanMan) June 26, 2018