Trupanion, Inc.【NASDAQ:TRUP】
Trupanion(トゥルーパニオン)は米国で2000年に創業された猫と犬のためのペット保険大手。
たった1つのプランでシンプルで包括的な適用範囲(90%カバー実績)と透明性のある保険料。
伸び続けるペット保険市場
売上の伸び率は少しずつ減速はしてきたがそれでも高い成長。月平均98.63%と高い顧客維持率。
参考として日本では日本のペット保険会社アニコム ホールディングス(アニコム損害保険)が日本のペット保険マーケットシェア約6割を占めている。売上の伸び率はトゥルーパニオンの方が高い。
米国のペット産業は淡々と拡大。
人間向けに苦戦する食品企業大手によるペットフード新興企業の買収が今年相次いだ。
ペット保険や動物臨床検査機器なども高い成長が続く。 pic.twitter.com/iT09ZVdQaF
— アメリカ部/米国株投資アンテナ (@america_kabu) May 7, 2018
IDEXXのIR資料をみてもVeterinary(獣医関連)の成長率がペットフードなど含めたペット関連ビジネス全体よりも高い。
ペットの増加やペットケアへの意識の高まり、そしてペット保険の浸透率から見てもまだ拡大の余地がある。
Trupanionと北米ペット保険の競合他社との比較
ニューヨーク・タイムズ傘下のWirecutterの格付けで米国No.1ペット保険に選出。競合はHealthy Paws Pet Insurance, Figo Pet Insurance, VPI/Nationwide, Petplan, Embrace, Pets Bestなど。
トゥルーパニオンの特徴は以下の通り
- 動物病院でかかった医療費を数分でTrupanionが支払ってくれるため確認を待つ必要がない。
- プランは1つで複数の複雑なプランの選択に悩む必要がない。
- 保険料支払いに制限はなく、病気になりすぎても保険会社から制限がかかることがない。
- 栄養補助食品をカバー
- 24時間対応のカスタマーケアで、緊急時など直前に保険の適用範囲か確認することができる。(カバー率は90%)
- 医療費を支払う必要が生じた時のDeductible(自己負担額)を自分で設定することができる(それによって月額保険料をスライド式に調整することができる)
このようにスライドで自己負担額を決めることができる。
具体的な競争上のポイントは以下の4つに分けられる。
前述した特徴に加え、年齢によって価格が変動しない。保険金請求で従来のように紙に記入しなければならないことがない等。
動物病院とのリレーションを拡大させている。アニコムが強い理由も動物病院がアニコムを紹介してくれる点にある。トゥルーパニオンも同様だ。
76%の保険加入者が動物病院やペット友達からの紹介でTrupanionの保険に加入している。
データ主導によってマージンを適切に管理。
保険金請求において紙ベースから解放、保険料はほぼリアルタイムに動物病院に支払われ、保険料払い戻しの確認を待つ必要がない。
郵送などの手間を必要とせずプラットフォームで手続きできるため動物病院にとっての負担も削減。、
売上の予測可能性の高い月額サブスクリプションモデル。
トゥルーパニオンの業績推移グラフ
キャッシュフローがプラスに転じている。
顧客獲得のマーケティングコストに対するキャッシュフローの損益分岐点は18ヶ月後。
Trupanionの株価
トゥルーパニオンの決算を時系列でまとめる
<Trupanion ’18 Q2決算> 2018/8/2
EPS -$0.02 予想 +$0.02
売上 $73.4M (+26.0% Y/Y) 予想 +$0.61M
<Trupanion ’18 Q1決算> 2018/5/1
EPS -$0.05 予想 -$0.01
売上 $69.8M (+27.5% Y/Y) 予想 +$0.68M
Trupanion Express導入のためのマージン圧迫
トゥルーパニオン決算<* 5/1>
Trupanion (NYSE:TRUP) Q1
EPS -$0.05 予想 +$0.01
売上 $69.8M (+27.5% Y/Y) 予想 +$0.68M米国のペット保険大手。ペット産業全体が伸び続けている。https://t.co/OnDHfwZ81b pic.twitter.com/BsJfxGN2xz
— 米国株 決算マン (@KessanMan) May 8, 2018