ヘルスエクイティー【HQY】米国のHSA(医療貯蓄口座)プラットフォーム

HealthEquity

HealthEquity, Inc.【NASDAQ:HQY】
ヘルスエクイティーは米国のHSAプロバイダー大手。

HSAとは税制優遇措置のある米国の医療貯蓄口座
HSA: Health Savings Account
HSA(医療貯蓄口座)に入金した金額から怪我や病気の医療費を支払うという仕組みで、自己負担額(免責額)が高い為、通常の医療保険よりもかなり格安で加入でき、医療保険は適用されにくいが、その保険料を節約した分を貯蓄あるいは非課税枠で投資していける医療用年金積立システムのようなもの。

また、HSAに入金する金額は税金から控除できる(節税)。

米国の個人年金制度であるIRA(個人退職勘定)と似ているがIRAと違って60歳前でも”医療費で引き出した額には”ペナルティがかかることがない。

なお、HSAで支払える医療費は、医療保険で対象となる費用より広範囲だ。

伸びるHSAマーケット

ざっくりいえば保険適用は厳しくなるし病気になったときの医療費は高いけど、拠出するお金は税制優遇(控除)するし、保険料削減で浮いたお金で投資もできてその運用も非課税というメリットのある医療積立口座のようなもの。

HQY-Revenue

オバマケアによって、2011年から処方薬以外の医療費にも適用拡大されたこともあって普及が加速した。

オバマケアでもトランプケアでも方向性としては支持されているHSAで、新しい形の個人年金制度との評価もある。

HSA

HSA全体ではすでに加入者が2000万人を超えており、HSAは伸びている市場だ。

上のグラフにあるように医療貯蓄口座内ではせっかくの非課税枠にも関わらず投資比率は低かったが、徐々に投資比率が上昇傾向で手数料収入も拡大。

HQY-Market-Share

HSAプランのプロバイダにおける主な競合はOptum Bank(ユナイテッドヘルス)、HSA Bank(ウェブスター・ファイナンシャル)、Alliant Credit Union、Bank of America、BenefitWallet、HealthSavings Administrators、SelectAccount、The HSA Authority、UMB Bankなどで非常に細分化されたマーケットだ。現在のシェアはユナイテッドヘルスに次ぐ2~3位。

HQY-differentiated

単なるHSAのみを提供する他社と違いヘルスエクイティーはプラットフォーム的レイヤーのプレイヤーである。

最も競合するHSA Bank(ウェブスター・ファイナンシャル)、Optum Bank(ユナイテッドヘルス)などとのヘルスエクイティーの違いは、クラウドベースのプラットフォームでパートナー企業とのエコシステムを形成しているネットワーク効果の拡大。

HSA-Market-HQY

ヘルスエクイティーの業績と決算

HQY-HSA

ヘルスエクイティの業績推移グラフ

<ヘルスエクイティーの株価>

期待の成長企業だが、残念なことにすでに株価は期待で成長を先回りして上昇している。

新しいIRA(個人退職勘定:/Individual Retirement Accounts 米国の個人年金制度)とも言われる米国のHSA制度の変更の動きなどにキャッチアップする必要もあるため、初心者向きではない。

ヘルスエクイティーの決算を時系列でまとめる

HealthEquity ’19 Q3決算> 2018/12/4
EPS $0.28 予想 +$0.09
売上 $70.5M (+24.1% Y/Y) 予想 +$0.89M

HealthEquity ’19 Q1決算> 2018/6/4
EPS $0.31 予想 +$0.03
売上 $69.9M (+26.1% Y/Y) 予想 +$1.13M

HealthEquity ’18 Q4決算> 2018/3/19
EPS $0.09 in-line
売上 $60.44M (+29.1% Y/Y) 予想 +$2.24M

HealthEquity ’18 Q3決算> 2017/12/5
EPS $0.17 予想 +$0.04
売上 $56.8M (+31.0% Y/Y) 予想 +$1.39M

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