IQVIAホールディングス【NYSE:IQV】CSO/CRO事業で医療データ・臨床試験サービスを提供

IQVIA

IQVIA Holdings, Inc.【NYSE:IQV】
IQVIAホールディングスはヘルスケア業界向けの医療データ・分析・臨床試験サービスなどCSO事業(医薬品営業・マーケティング支援受託機関)とCRO事業(医薬品開発業務受託機関)の世界的なヒューマン データ サイエンス カンパニー。

CSO企業とCRO企業が合併して誕生したIQVIA

QUINTILES-imshealth

医療・医薬品関連データ、テクノロジー、コンサルティングなどCSO事業を中心とするIMS HealthとCRO事業を中心とするQuintiles(クインタイルズ)が合併してIQVIA(アイキューヴィア)が誕生し、2017年にはS&P500構成企業となった。

CSOとはIQVIAの資料によると以下のような事業でIQVIAは社員数も5万5000人と多い。

IQVIA-CSO

IMSとQuintilesの合併によってコストシナジーを創出し、治療期間や治験の短縮化ソリューションを強化。

業務内容は新製品投入時の営業・マーケティングサポートからPMS(市販後調査)、臨床試験業務(フェーズI~フェーズⅣ)、データマネジメント・統計解析、医薬品関連文書の作成など。

顧客は製薬企業、バイオテクノロジー企業、医療機器メーカーなど。

IQVIA-Clients

TOP25の顧客とは25年以上もの継続的な契約で、顧客維持率が極めて高く、強固なパートナーシップを実現している。

IQVIA-CORE

IQVIAは戦略をデータ、テクノロジー、分析力、エキスパートの4つに集約した「IQVIA CORE」を掲げ、ヘルスケアビッグデータ、ヘルスケア特化のテクノロジーと分析、専門的な人材で医薬品ライフサイクルの最適化を支援していくという。

“人”
疾患・地域・手法などを含むあらゆる分野をカバーする知識と専門性

“テクノロジー”
必要な情報を必要な現場へリアルタイムに届ける技術や機械学習などの最新技術

“データ”
世界最大のヘルスケアデータソースと、情報の収集・分析の一方で患者の個人情報保護分野でも世界をリード

“分析力”
ヘルスケアに特化した高度な分析で意思決定をサポート

ライフサイエンス・ヘルスケア業界の環境が新たな次元にシフト

Life-Sciences-Challenges

医薬品は必需品であり、高齢化で必要とする人口もうなぎのぼりと、かつてディフェンシブと見られていた医薬品セクターだったが、製薬企業を取り巻く環境は徐々に変化しイージーな業界ではない。

製薬業界の環境の具体的な変化

  • 医療費抑制のためジェネリック医薬品・バイオシミラーの台頭
  • 製薬企業のドル箱だった生活習慣病を中心とするブロックバスター(年間10億ドル売上があるような超大型薬)は特許切れによって売上が減少
  • フェーズIIIの約半数ががんやCNS(Central Nervous System:中枢神経系)領域になるなど専門性の高い疾患領域に新薬開発がシフト
  • 製品の差別化やHTA(Health Technology Assessment:医療技術評価)に必要な実臨床データの収集・分析と利活用の重要性の高まり
  • 製薬企業の臨床研究やPMS(Post Marketing Surveillance:PMS専門のトレーニングを受けた人材による高品質・高効率なGVP/医薬品製造販売後安全管理基準やGPSP/医薬品製造販売後調査・試験の実施基準の支援)等へのコンプライアンス基準の厳格化
  • 医師・施設への訪問規制で従来のマーケティング・営業手法からの転換が必要

また、R&D(研究開発費)に対するROI(投資利益率)も疾患領域の高度化によってかつてほどではなくなっている。

そこでIQVIAがパートナーとしてソリューションを提供。

IQVIA-Solutions

世界最大のCRO事業(医薬品開発業務受託機関)としてROIの上昇に貢献するという。

IQVIA-Smarter-CRO

IQVIA-CRO

IQVIA-Real-World-Evidence-and-Connected-Health

IQVIA-Technology

IQVIAの業績推移グラフ

IQVIAの株価

IQVIAホールディングスの決算を時系列でまとめる

IQVIA Holdings ’18 Q3決算> 2018/10/22
EPS $1.42 予想 +$0.03
売上 $2.59B (+5.2% Y/Y) 予想 +$10M

シェアする