Square, Inc.(NYSE:SQ)のビジネス近況、最新の業績・決算データなどを四半期ごとに追記していく記事。
Square(スクエア)のビジネス詳細についてはすでに解説記事を書いているのであわせて参考にしてください。
Squareの四半期ごとの業績と成長率
Square決算まとめ
・買収補強もありサブスク&サービス比率が2割超え
・PayPalのVenmoより勢いのあるCash Appアクティブユーザー数が1500万人超え
・ガイダンスは弱い
・アプリ内決済SDKがOMO(Online Merges Offline)的に面白いhttps://t.co/zZCXnBZeJQ— 米国株 決算マン (@KessanMan) February 28, 2019
<Q3’18注目ポイント>
- ついに規模の大きい顧客(GPV年換算$125K以上)がGPV全体の半分を超えた。
- コスト負担の大きいスターバックスとの提携を終了したことで売上高成長率は一時減速するもその分マージンが改善されている。
- 2018年1月からSquare Cash Appを通じてビットコインを買えるようにしたがビットコイン売上高はコストやボラティリティの観点から、それを除外した調整後売上高推移を見たほうがコア事業の健康度合いが分かる
ビットコイン売上高は2018Q2で3700万ドルとコストを引くと42万ドルしか儲かっていない。CFOはマネタイズは後回しにすると言及。Square創業者ジャック・ドーシーCEOはBitcoinの未来を強く信じているようだ。
SquareのP2P送金アプリCash Appが普及…それだけじゃないさらなる展開。
打倒Venmoで米銀連合(米国の30の銀行)によって立ち上げられたP2P送金サービスのZelleがVenmo(Paypal傘下)を追い越すと予想されている。
スクウェアキャッシュの伸びが鈍化するとも予想されてるんだなぁ(変化の激しい領域だし予想通りになるかはともかく)
Source: https://t.co/isDJsrw50B pic.twitter.com/bq7BCqNQgp
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) July 15, 2018
ウーム…Google Trendを見ると、先日「Financial AppsカテゴリでVenmoを抜いた状態」と紹介した通りhttps://t.co/P4fKESpLuS
SquareのCash Appの伸びが持続しており、ZelleはPRゴリ推し効果が剥落した感もある。米国の若者はフツーにVenmoかCash App使いそうだけどな… pic.twitter.com/b8rLgQmbb6— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) July 15, 2018
P2P送金アプリCash Appの人気化で、拡張サービスのCash Cardが12月比で3倍使われた。
Square Cash Cardは例えば5月からShake Shackやコーヒーショップなどの店頭でCash Cardで購入したときに割引するリワードプログラム「Cash Boost」を利用できる。
多くのリワードプログラムは年会費を必要としたり、クレジットカードに関連づけられるものだが、キャッシュブーストにはそれがない。
POSで高いシェアのSquareが送金アプリを皮切りに支払い領域にまで進出し、成長しているというのが面白い。
POSだけじゃない。3つの業界に垂直統合SaaSを拡張するSquare
シンプルなPOS・決済サービスのスクエアがSquare for Restaurantsを発表し株価上昇。
決済からバックオフィスまでレストランのソフトウェアプラットフォームをおさえてデリバリーのCaviarも展開しているので垂直統合的にレストランを支援できそうだ。https://t.co/pdVWwL5z76
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) May 9, 2018
Square for Restaurants(スクエア・フォー・レストラン)はレストラン業界固有のPOSサービス・レストランのすべての業務を支援するソフトウェアプラットフォーム
そして美容院など向けの予約システム Square Appointments(スクエア・アポイントメント)
Squareの予約システムいいな!https://t.co/YyJy7botmG
Mindbodyなどヨガスタジオなどで予約・決済・レビュー・バックオフィス支援と垂直統合SaaSあるけど、Square Appointments使った方がロックインされなくていいかもね…
スモールビジネスのオフライン決済おさえて周辺領域の展開がうまい。
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) April 28, 2018
そして小売業向けのSquare for Retail(スクエア・フォー・リテール)
この3つの業界垂直統合SaaSのリリースで、ついにSquareのGPVの8割をカバーした。
ただのPOSプロバイダーを超えたビジネスパートナー化が進む。
Cash AppやシンプルなPOSと、顧客の接点というビジネスにおける重要レイヤーをおさえているSquareは、コア部分から周辺領域に”land and expand”しやすい。
急成長するオンラインフードデリバリーでサンフランシスコでドミナント戦略を展開
傘下のオンラインフードデリバリーのCaviarが前年比2倍の売上高成長率(2018Q2時点)
食品デリバリー群雄割拠。
ギグ・エコノミー(配達する人達のネットワーク的な)の密度が影響するドミナント戦略がある程度有効なのでエリアによってシェアが大きく違う。
ヤム・ブランズの独占配送提携したグラブハブ1強確定かと思っていたけどUber Eatsが急伸か。
Source: https://t.co/QCUYZ2LLwT pic.twitter.com/2jqoYO0F07
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) April 19, 2018
収益性の高いサンフランシスコ市場でトップを維持したまま好調だということが分かった。
また、Caviarを補強するケータリングサービスのZestyの買収も売上増に寄与。
ちなみにスクエアは2014年に食事の宅配サービスのCaviar(キャビア)を買収しており、Squareレジとのシナジーをきかせている。シェアは一定。ただ市場は急拡大している。
また本日スクエアは企業向けケータリングを拡張するためにZestyを買収。https://t.co/ISONxDXCVYhttps://t.co/aepENK16dQ
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) April 19, 2018
オンラインフードデリバリーではグラブハブがレストランのPOS・QRコード決済・CRM(リワードプログラムなど)など一連のサービスを提供するSaaSのLevelUpを買収したが、ここまでSquareの近況をみて分かる通り、レストランにおいて部分的にグラブハブとかぶっている。
また予約システム+決済もヨガスタジオに強みのあるMindbodyなどとかぶっているし、各業界に垂直統合サービスを展開するには戦線が拡大している感じもあったが、SquareのGPVのシェアを見ての通り、この3つの垂直統合はSquareにとってマストだった。
時間がきたので今日はここまで。
Squareの決算を時系列でまとめる
<Square ’18 Q4決算> 2019/2/27
EPS(Non-GAAP) $0.14 予想 +$0.01
調整後売上 $464.25M (+64.2% Y/Y) 予想 $+10.84M
<Square ’18 Q3決算> 2018/11/7
EPS $0.13 予想 +$0.02
調整後売上高 $431M (+67.7% Y/Y) 予想 +$16.9M
<Q4ガイダンス>
調整後売上高 $446M~$451M (+59% Y/Y) 予: $439.3M
調整後EPS $0.12~$0.13 予: $0.15
Squareの新しい決済端末「Square Terminal」いい感じ。コンパクトかつポータブルで使いやすく、Apple Payなどの非接触決済やカードスワイプはもちろんレシートも吐き出す。
ソフトウェアは効率はいいが、顧客接触ポイントを面でおさえるにはハード+ソフトウェアが最強。https://t.co/xE0QeM7ezA pic.twitter.com/rdqngbjKsW
— 気になる企業調べる🐘 (@kininaruzou) October 18, 2018
Squareの新しい決済端末「Square Terminal」もコンパクトで使い勝手が良さそう。
<Square ’18 Q2決算> 2018/8/1
EPS $0.13 予想 +$0.01
売上 $385M (+60.1% Y/Y) 予想 +$17.41M
スクエア決算
Square (NYSE:SQ) Q2
EPS $0.13 予想 +$0.01
売上 $385M (+60.1% Y/Y) 予想 +$17.41M急成長のCash App、P2P送金アプリを超えた拡張の取り組みのCash Cardも$250Mと12月比で3倍使われている
POS-決済-送金-CRMのエコシステム形成中。https://t.co/DKtwfI8IBAhttps://t.co/8tNXupxpzl pic.twitter.com/bZh0RDAW8p
— 米国株 決算マン (@KessanMan) August 1, 2018
<Square株価>